2025.01.31
お知らせ太陽光発電の未来を守る実証実験をFujisawa SSTにて開始します。

当社、株式会社サンエーと環境系ITスタートアップ企業の株式会社Nobest(本社:神奈川県川崎市、代表:石井 宏一良、以下 Nobest)が、神奈川県のオープンイノベーション支援プログラム「BAK」(以下 BAK)に採択されて行っている共創事業「太陽光パネルの2030年大量破棄問題と近年多発している故障・異常、盗難事件の解決」において、パナソニック株式会社を代表会員としてプロジェクト推進している「くらしから発想し、サスティナブルに進化する『Fujisawaサスティナブル・スマートタウン(Fujisawa SST)』」にて、実証実験を開始することとなりました。
現在、多くの太陽光発電設備において、様々な故障や異常が発生しており、発電量異常においても、パネルの故障や配線接触不良、獣害や人害、天気によるケースがあります。その他にもパワーコンディショナーの異常、故障やブレーカーの問題もあります。この問題に対して、設備施工会社やメンテナンス会社は、オーナーからのトラブル連絡に対して原因が把握できていないため、一旦現地の出向き、原因を確定したのちに改めて修理等を行うために訪問する手間が発生しています。
「ブレーカーが落ちていただけ。」
「発電量が低かったのは盗難によるもので、現地にいっても修理できなかった。」
「パワーコンディショナーの電源が落ちていただけ。」
といった原因も多く、監視システムの重要性も課題となっています。
さらに近年では、金属製の銅線ケーブルを狙った太陽光発電設備に関連する盗難事件が増加しており、2023年の1月から6月までに、太陽光発電施設でのケーブル盗難事件が9,522件発生。このうち5,361件が2023年、4,161件が2024年前半に発生しており、特に関東地方で約90%の事件が集中しています。
これらの課題に対して、サンエーとNobestはBAKの活動の中で、Nobestが開発したNFCタグ(Nobest-Tag、2024年7月発売)を太陽光設備に設置し、設備情報を管理することで、リユース市場やリサイクル市場で活用していくことができる地球温暖化の解決に向けた実証実験を開始しています。
この度、原因不明の異常や故障の解決に向けてNobestが開発した電流センサー(Nobest-Clamp、発売時期未定)を、Fujisawa SST施設内の太陽光設備の主要箇所に設置し、AIを搭載した自動監視システムで常時監視することで、太陽光設備が故障した際に、故障箇所を正確に判断し、ダウンタイム(設備が稼働できない状態)を劇的に軽減する実証実験を開始することとなりました。
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