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太陽光発電には蓄電池が必要?メリットとデメリットを解説!

太陽光発電で生産された電気エネルギーを貯蔵するために使用される蓄電池。夜間や天候の悪い日でも電気を使えるため、停電対策や光熱費削減に役立ちます。

一方で、設置の費用が高いなどのデメリットもあり、導入を迷う人も少なくありません。

この記事では、蓄電池の導入に関するメリットやデメリット、導入するかどうかの判断方法、選び方について詳しく解説します。また、実際に蓄電池を設置した人の体験談や2023年1月時点の最新補助金情報も紹介していますので、蓄電池導入のヒントにしてください。

目次

蓄電池について知りましょう!

まずは、蓄電池の概要について解説します。蓄電池の導入もしくは買い替えを検討している人や、電気自動車の蓄電機能との違いが気になっている人は、ぜひ参考にしてください。

 

蓄電池とは?

蓄電池とは、太陽光発電で作った電気エネルギーをためる設備のことです。

太陽光発電は、夜間や天候の悪い日には晴天の日ほどのペースでは発電ができません。そのため、発電できない時間には従来通り電力会社から電力を購入する必要があります。

また、夜間や雨の日に停電が発生した場合は電力会社からの送電が途絶えてしまうため、電気が使えなくなって生活の不便を強いられてしまうことも。蓄電池があれば、発電のできない時間や停電時でも、ためた電気エネルギーを利用して電化製品などが利用できます。節約や停電対策になるとして近年大きな注目を浴びています。

 

蓄電池の仕組み

蓄電池は、ソーラーパネルによって発生させた電気を、家庭内ではなく蓄電池に送ることで電気をためていきます。

なお、ソーラーパネルで発生する電気は、そのままの形では家庭やオフィスで利用できません。そのため、蓄電池にためる前にパワーコンディショナーと呼ばれる設備で電気の形を変換することもあります。

 

「V2H」との違い

蓄電池と混同される設備に「V2H」があります。

V2Hとは、Vehicle to Home(車から家へ)の略で、電気自動車のバッテリーを家庭やオフィスの蓄電池として利用できるように変換するものです。V2Hがない場合、電気自動車は住宅に電気を給電できません。

V2Hと蓄電池は併用できないことが多いですが、蓄電池の種類によっては併用できることもあります。蓄電池とV2Hのいずれかを導入する際は、今後2つを併用する可能性があるかどうかをよく検討しましょう。

 

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詳しい説明、電気代の削減シミュレーションなど、
設置に関するご相談はこちらからお問い合わせください。

 

蓄電池の種類

蓄電池には3つの充電方式があります。3方式の違いは、蓄電池に必ず付属するパワーコンディショナー(作った電力を家庭やオフィスで利用できる形に変換する機器)の性能によって生じます。場合によっては購入した蓄電池が使用できないケースもあるため、購入前によく確認しましょう。

 

単機能型

 

単機能型蓄電池は、蓄電池にのみ利用できるパワーコンディショナーが付属したものです。ソーラーパネルなどの設備がなくても蓄電池単体で電源として使用できることや、比較的安価で購入できることが大きな特徴です。

また、すでにソーラーパネルを導入している人が新たに蓄電池を導入する場合、後述するハイブリッド型の蓄電池では設置が難しいケースも多々あります。

一方、単機能型蓄電池であれば、すでに設置してある太陽光発電設備との相性を考えずに購入できます。ただし、他の種類の蓄電池と比べ、パワーコンディショナーを設置するスペースが余計に必要になることや、電力のロスが大きくなってしまうことには注意が必要です。

 

ハイブリッド型

ソーラーパネル用と蓄電池用のパワーコンディショナーが一体になっている蓄電池をハイブリッド型蓄電池と呼びます。

パワーコンディショナーをソーラーパネル用と蓄電池用とで2台設置しなければならない単機能型と異なり、ハイブリッド型は電力の変換ロスが少ないうえに、設置スペースも少なくて済むことなどが大きなメリット。

これから太陽光発電の導入を考えている人や、既存の太陽光発電設備についてパワーコンディショナーを買い替えたいと思っている人は、ハイブリッド型の蓄電池を導入することをおすすめします。

 

トライブリッド型

トライブリッド型蓄電池は、ソーラーパネルと蓄電池に加えて、電気自動車用のパワーコンディショナーもセットになったものです。

就寝時など電気を使わない時間帯には蓄電池から電気自動車に充電するといった効率的な蓄電ができるため、ソーラーパネルの発電量が多く予算にも余裕がある人にはおすすめできる蓄電池です。

デメリットとして、導入コストが他の種類に比べて高額であることが挙げられます。また、ハイブリッド型と同じように、すでにソーラーパネルや蓄電池用のパワーコンディショナーが導入されている場合、そのパワーコンディショナーについては撤去が必要です。

 

災害時も安心!蓄電池のメリット

蓄電池は電気代の節約になるほか、災害などで自宅やオフィスが停電になったときも電気が使えるなどのメリットがあります。具体的に見ていきましょう。

 

電気代が安くなるケースも

昼間に作った電気をためておけるため、夜間に電力会社から購入する電気の量が減り、電気代の削減につながりやすくなります。

昨今、しばしば話題となっている電気代の高騰。家庭やオフィスで発電し自家消費することで、社会情勢の変動などに左右されず安定して電気を使える大きな安心感を手に入れられます。

 

災害時に電気が使える

災害時や送電トラブルなどで停電が発生した際でも、蓄電池にためた電気を非常用電源として利用できます。

ペットや高齢者、乳幼児と同居しているなど、電気が使えないことで同居メンバーの健康に支障が出る場合、蓄電池の導入は大きなメリットになりえます。

また、企業においても、オフィスでの停電は事業の運営に大きく関わる深刻なトラブルにつながりかねません。BCP(事業継続計画)の一環として蓄電池の導入を検討する企業は、近年徐々に増えてきています。

 

ピークシフトで活躍する

ピークシフトとは、夜間などの電力をあまり利用しないタイミングで電気をため、昼などの電力をたくさん利用する時間帯にその電気を使う節電の手法です。

無理な節電をせずとも、普段通りの生活をするだけで電気使用料金と基本料金を削減できる魅力があります。ピークシフトには蓄電池の利用が必要不可欠です。効果的な節電に興味がある方は、蓄電池の導入をぜひ検討してみましょう。

 

太陽光発電設備との相性が良い

蓄電池は単体でも使用できますが、太陽光発電設備とセットで活用することでメリットを最大限に受けられます。

たとえば、大規模な災害などで停電が数日間におよぶ場合でも、日中に太陽が出ていれば新たに発電や蓄電ができます。太陽光発電設備だけを導入している場合は夜間や天候の悪いときには電気を使えませんが、蓄電池があれば、停電のことをほとんど気にせずに普段通りの生活を続けられます。

 

蓄電池のデメリット

蓄電池には、メリットがある一方でデメリットも存在します。どのようなデメリットがあるのか詳しく見ていきましょう。

 

初期費用がかかる

蓄電池の最も大きなデメリットが、導入にあたって発生するコストです。

蓄電池と太陽光発電設備を同時に導入する場合、太陽光発電設備だけを導入するのに比べて2倍以上の初期費用がかかります。国や自治体の補助金は人気が高く、必ずしも交付が受けられるわけではありません。補助金がもらえなかったとしても予算面に支障は出ないかどうか、必ず確認しましょう。

 

維持・管理コストがかかる

蓄電池の寿命は15年〜20年程度で、ソーラーパネルよりも早いタイミングで買い替えの必要が出てきます。ソーラーパネルは30年以上もつ製品ですので、ソーラーパネルを買い換えるまでに一度は蓄電池を買い替えなければなりません。

また、蓄電池のメーカーは、劣化や故障を防ぐためにも定期的なメンテナンスやケアを推奨しています。メンテナンスは有料の場合も多いため、その費用が用意できるかもよく検討する必要があります。

 

導入スペースを確保する必要がある

蓄電池は、パソコンやエアコンの室外機程度のサイズです。

これに加えてパワーコンディショナーなどの周辺設備も設置せねばならず、スペースが確保できない場合は蓄電池の導入を断念しなければならないことも。

また、蓄電池の設置やメンテナンス、修理にあたっては、蓄電池周辺にある程度の作業ができるスペースも求められます。

蓄電池はメーカーや種類によって屋外と屋内のどちらにも設置できますが、屋内に設置する場合は搬入や設置工事のスペースも必要です。屋外に設置する場合、庭の美観などを損ねてしまうケースもあります。蓄電池の設置場所をどこにするかは、導入前に慎重に検討しましょう。

 

寿命がある

先に述べた通り、蓄電池の寿命は15年〜20年程度。それ以降も利用はできますが、蓄電の最大容量が減ってしまうなど、使用するうえで不具合が生じやすくなります。

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蓄電池がなくても太陽光発電は運用できる?

予算の都合などで蓄電池の導入が難しい場合、太陽光発電設備を利用することはできるのでしょうか。ここでは、太陽光発電を導入する際に最低限導入するべき機器について解説します。

 

蓄電池なしでも太陽光発電は運用できる

太陽光発電は、蓄電池がない場合でも単体で設置できます。

しかし、ソーラーパネルやパワーコンディショナーに蓄電の機能はないため、日中に発電した電気はその場で使い切り、余った分は電力会社に売電する必要があります。売電価格は年々低下する傾向にあり、余った電気は売るよりも自家消費したほうが良いと考えて蓄電池を導入する人が増えているのが実情です。

 

最低限導入するべき機器は?

太陽光発電設備を稼働させるには、

  • ソーラーパネル
  • パワーコンディショナー
  • 接続箱
  • 分電盤
  • 電気メーター

の5つの設備が必要です。ただし、接続箱はパワーコンディショナーと一体になっているタイプもあります。

 

蓄電池をおすすめするご家庭・オフィス

ここからは、蓄電池を導入することでメリットを得やすいご家庭やオフィス環境について詳しく解説します。

 

震災や停電などのリスクに備えたい

蓄電池は、災害や停電時にも電力を使えることが大きなメリットです。

自宅で仕事をする人や停電の多い地域に住んでいる人は、蓄電池を導入することで生活に大きな安心感を得られるでしょう。

 

太陽光発電をすでに導入している

太陽光発電設備と蓄電池の相性は非常に良く、2つを同時に利用することで節電や災害対策などの大きなメリットが生まれます。

また、太陽光発電と蓄電池を同時に導入する場合は高額な初期費用がかかりますが、すでに太陽光発電を導入している場合は蓄電池の導入費用だけを用意すればよいため、出費が軽減されることもポイントです。

 

夜間の電力使用が多い

太陽光発電設備は、それ自体では蓄電の機能がありません。そのため、夜間や天候の悪い日など太陽光がないタイミングでは電気を使えません。

夜間の電力使用が多いご家庭やオフィスでは、蓄電池を利用することで昼間に作った電気を利用できます。電力会社からの買電量を減らせるため、節電につながります。

 

オール電化を導入している

オール電化を導入しているご家庭で売電よりも自家消費を重視したい場合は、蓄電池の導入がおすすめ。

オール電化の住宅は、そうでない住宅よりも電気の消費量が多いため、発電した電気を余らせることなく効率的に利用できるからです。

 

介護や育児をしている

育児や介護中のご家庭、もしくは保育園や幼稚園、介護施設などにおいて、停電で空調設備が利用できなくなることは家族や施設利用者の生命に直結するリスクでもあります。

蓄電池があれば停電時でも電気を使えるため、空調が利かないことへのリスクを低減し、健康状態を良好に維持できます。

 

ペットを飼っている

ペットは人間以上に気温の変化で体調不良を起こしやすく、真夏や真冬に停電した場合は命に危険が及んでしまう恐れが大いにあります。

また、災害時に優先的に送電が再開されるのは地域で指定された避難所ですが、ペットはアレルギーなどの関係から避難所には基本的に入れません。

自宅やオフィスに蓄電池を備え、停電時でも空調設備を稼働させられる状態を保つことで、自宅で待機せざるを得ないペットの命や健康を守れる確率が高まります。

 

卒FIT後に備えたい

太陽光発電で作った電気は、一定期間であれば電力会社に固定価格で売却することが可能。これを「FIT制度」と呼びます。具体的には、10kW未満の太陽光発電設備の場合、10年間は社会情勢などにかかわらず一定の価格で売電できます。

FIT期間終了後でも売電は可能です。しかし、売電価格は年々下がってきており、電気を売却しても大きな金銭的メリットが生まれないケースも生じつつあります。

そこで、卒FIT後は蓄電池を新たに導入し、これまで売電していた電気を自家消費に回すことで電気代の節約をねらう人もいるのです。

 

こんなご家庭・オフィスは蓄電池の導入を慎重に検討!

一方、蓄電池の導入を慎重に検討したほうが良いケースもあります。具体的にどんなご家庭やオフィスが該当するのか、詳しく見ていきましょう。

 

費用を抑えたい

蓄電池の導入には高額な費用がかかります。

太陽光発電設備の導入にあたって初期費用を安く抑えたい場合は、蓄電池の導入はいったん検討することをおすすめします。

 

PPAモデル(0円ソーラー)を検討している

自宅やオフィスの屋根を事業者がソーラーパネルを置くスペースとして貸し出すことで、太陽光発電で作った電力を利用できるPPAモデル。初期費用がほとんど無料のため「0円ソーラー」とも呼ばれ、近年注目を集めています。

PPAモデルの場合、設置する設備は事業者が選択します。蓄電池の設置をサービスに含めていない業者も多いほか、あとから自費で蓄電池を導入しようとしてトラブルにつながるケースも。

PPAモデルを利用して太陽光発電を始める場合は、事前に必ず蓄電池を導入できるか確認しましょう。

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蓄電池選びのポイント

実際に蓄電池を選ぶ際には、どのようなポイントに気をつけて選べば良いのでしょうか。容量や保証期間、保証内容などチェックする点を解説します。

 

ためられる電気の量で選ぶ

ソーラーパネルをすでに設置していたり、導入するソーラーパネルの種類が決まっていたりする場合は、パネルのスペックから逆算して蓄電池の容量を選びましょう。

ソーラーパネルで作った電気は、およそ30パーセント程度が自家消費に回ります。そのため、たとえば10kWhの発電量を持つソーラーパネルを導入している場合、30パーセントを引いた7kWh程度をためられる蓄電池を選べば、電気を無駄なく自家消費に回せます。

 

保証期間や内容で選ぶ

蓄電池のメーカーごとに、保証の期間や内容は異なります。メーカーやプランによっては、無料の修理対応や定期的なメンテナンスまで保証に入っている場合もあります。

長期間安心して蓄電池を利用したい場合は、納得できる保証内容の蓄電池を購入するようにしましょう。

 

ソーラーパネルとの相性から選ぶ

蓄電池によっては、ソーラーパネルと併用ができない製品もあります。導入の際は、太陽光と併用できる蓄電池を選ぶことがとても重要です。

また、ソーラーパネルのメーカーによっては、異なるメーカーが販売している蓄電池を利用した場合、ソーラーパネルを保証の対応外とされてしまうケースもあります。

導入の際は、ソーラーパネルとの相性をよくチェックしましょう。

 

停電時の使用目的から選ぶ

蓄電池には、家庭やオフィスで使うすべての電気に利用できる「全負荷タイプ」と、一部の部屋や電化製品にのみ利用できる「特定負荷タイプ」があります。

停電時でも普段と変わりない生活を送りたい人は「全負荷タイプ」、空調設備や業務に関連する重要な機器など優先して送電したい機器がある人は「特定負荷タイプ」を選びましょう。

 

【体験談】導入して良かったと思う人の声

ソーラーパネルの導入時に併せて蓄電池も購入した方の声を独自に調査しました。まずは、導入して良かったと思う人の声をご紹介します。

 

高い節電効果で、節約につながった

導入して良かったと考えている人が真っ先に指摘するのは、大きな節電効果です。

「昼間発電した電気を夜に消費できるので、電気代が節約できるようになりました」「家の電気代が下がりました」という声が多く上がりました。電気代という目に見える形でメリットを実感した人は、蓄電池の導入を決めて良かったと思うようです。

 

停電が起きても普段通りの生活が続けられる安心感

蓄電池が非常時の備えになることを指摘する声もありました。

「コロナ以降、リモートで仕事をする日があるため、万が一自分の住む地域が停電になっても仕事に穴を開けずに済む安心感があります」というコメントが寄せられています。

近年は異常気象による停電も増えているため、リモートワークや介護・育児中の方にとって蓄電池は強い安心材料になるでしょう。

 

地球に優しい生活ができる嬉しさ

近年はSDGsやサステナビリティといった単語をしばしば耳にするようになりました。太陽光発電を、気候変動を食い止める一つの手法として考える人もいます。

「環境に良く、自分自身のライフスタイルに合っていることから、気分良く生活ができています」という感想からは、地球に優しい生活ができることの精神的なメリットを感じさせられます。

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【体験談】導入を後悔する人の声

一方で、蓄電池の導入を後悔している人の声もご紹介します。

 

期待していたよりも電気がたまらない

最も多かったのは、蓄電にかかる時間が思ったよりも長いことを指摘する声です。

「屋根の形状が原因でソーラーパネルが希望の枚数設置できなかったため、思ったほど作った電気をためられませんでした。導入してそれなりの年数がたちましたが、蓄電池の容量が100パーセントになったことは一度もありません。もっとたくさん蓄電できると思っていたので、想像と違いました」

「蓄電にはかなり時間がかかる一方、夜に電気を消費するのは一瞬。蓄電池に電気がたまっている時間はほとんどないので、停電時に普段通りの生活ができるのか不安です」

 

導入の時期が早すぎたため、性能に不満

蓄電池そのものではなく、導入の時期について後悔する声もありました。

「最新の蓄電池のカタログを見たところ、購入時よりも性能の良い蓄電池が購入時よりも安価で販売されているのに気づきました。もう少し導入が遅くても良かったかもしれないと後悔することがあります」

 

こだわりの庭の美観が大きく損なわれた

庭づくりを楽しんでいる人からは、庭の美観が損なわれて困ったという声があがりました。

「大きな箱のようなものがドンと設置されるので、庭の見た目が悪くなりました。庭を歩いていて邪魔に感じることもあります」

総じて、屋根の形状や設置場所、利用条件などによっては期待よりもメリットが少なかったと考える人もいることがわかります。

 

【2023年最新】蓄電池導入の補助金情報

蓄電池を購入すると、国や自治体から補助金が出ることがあります。ここでは、2023年1月時点で最新の補助金情報をご紹介します。

 

国の補助金

国からは、DER(分散型エネルギーリソース)補助金と呼ばれる補助金制度(分散型エネルギーリソースの更なる活用に向けた実証事業)が用意されています。例年6月1日から公募が始まり、補助金額は蓄電池の設備費と工事費用のうち1/3程度という非常に高い金額の補助が出ています。今年度、現時点(2023年1月)では情報が公開されていません。

DERは補助金申込者が毎年殺到しており、2022年は公募開始から2日で予算が満了してしまうほどでした。補助金を確実に受け取れるわけではありませんが、日程が合えば応募してみる価値はあるでしょう。

家庭用蓄電池の補助金は、DER補助金のうち「C事業」にあたります。なお、申請は個人ではできず、事業者に代行申請してもらう必要があります。

 

各自治体の補助金例(東京都)

各自治体でも、再生可能エネルギーを自宅やオフィスに導入した場合は補助金が出ることがあります。

特に補助金が多いのが東京都。年々補助金額は増加しており、2023年度は最大120万円(kWhあたり15万円)の補助金が蓄電池の設置にあたって交付されることが決定しています。

申請は2023年1月31日より始まりますので、東京都にお住まいの方はぜひ申請を検討してみてください。

 

まとめ

太陽光発電設備と併用することで、停電時や節電の強い味方となる蓄電池。近年は、電力会社から購入する電気代が高騰する一方で売電価格は下がっているなどの背景もあり、自家消費を増やせる蓄電池に注目が集まっています。

しかし、初期費用が高額になるなどのデメリットもあります。導入する際は、費用を上回るメリットが得られるか、ご家庭やオフィスの事情に合わせて念入りに検討することが必要です。

太陽光発電を自宅やオフィスに導入したいと考えている方は、株式会社サンエーの太陽光発電サービスを導入しませんか。

個人のお客さまには「スカエネプラン」がおすすめです。

  • 設置費用は無料
  • 支払う電気料金は定額制
  • 停電時にも電気が使える

などの特徴を持ち、導入や運用コスト面に不安がある方にぴったりのプランです。

企業さまは「企業向け自家消費型太陽光発電事業」をご検討ください。

太陽光発電の導入によって、

  • 企業価値の向上
  • 電気代の削減
  • 災害や停電時などのBCP対策

などの効果が期待できます。

サンエーでは、実績豊富な専門家が太陽光発電の導入をワンストップでサポートいたします。

個人のお客さまの場合:スカエネプラン

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この記事を書いた人

本田陸

本田陸

株式会社サンエー マーケティング部所属。2022年より企業向けの環境に関するコラムの執筆を開始しました。マーケティングの分野に関して、中学校での職業講話に登壇させていただきました。脱炭素化社会の構築に向けて、環境に関する情報を発信しております。趣味は筋トレとオンラインゲームで、社内のe-sports部で社会人向け大会にも出場しました。