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【太陽光導入事例】月10万円の電気代の削減に成功 養豚業を営む株式会社中川ファーム様に特別取材

千葉県千葉市に所在する養豚場、

株式会社中川ファーム様は自社施設に自家消費型の太陽光を導入し、

設置前と比べて月10万円の電気代削減に成功しました。

今回は、代表取締役の中川様にインタビューに応じていただきました。

 

中川ファーム様について

———中川ファーム様は創業何年で、どういった事業を行っていますか?

法人化したのが丁度 10 年前で今養豚業をやっています。

個人事業として始めたのが、父親の代からなので 50 年近くやっています。

自分が農業学校を卒業して、

1 年研修をしてから本格的に、専業で始めたのが 30 年前です。

 

株式会社サンエーを選んだ理由・太陽光の印象について

———私たち「株式会社サンエー」を知った経緯について教えてください。

うちは農地もあるので、そこから引っ張って太陽光ができないかというのを考えました。

付き合いのある業者さんに依頼したのですけど、

そこに一回相談をかけたら「難しい」と言われました。

道路を跨いでの施工と自治体に申請をかけるというのが

どこの業者さんもこれは難しいということでした。

 

相談していた業者さんの一社が、サンエーを知っていて

「サンエーさんならできるんじゃないか」ということで、

それがサンエーを知ったきっかけになりました。

 

———色んな業者さんに声をかけられたということなのですね。

そうですね。農協系列にも太陽光を取り扱っている会社さんがいるので、

相談もしたのですが、申請等の条件が厳しくて断られてしまいました。

 

———太陽光については、最初はどういった印象を持たれていたでしょうか。

元から自宅にも太陽光を設置していて、それは売電が主なのですけど、

 

近年は災害とかも多くてですね、自分も 3~4 年ぐらい前になるのですが、

台風の時にうちの近所が 11 日間停電したんですよね。

そうすると太陽光パネルが切り替え(売電から自家消費に)られて、

井戸のポンプを稼働させられるぐらいの電力が確保できていました。

その時、太陽光は役に立つんだという実感を持ったのを覚えています。

 

今回は電気代の削減が目的ということで自家消費型の太陽光を設置しました。

なので、太陽光に対して胡散臭い等というイメージはもとよりありませんでした。

 

———売電もして、停電対策もして、電気代の削減にも役立てているという

まさにフル活用していたということですね。

ちなみにご自宅にはどのくらい前に設置されたんですか?

 

そうですね、もう 7、8 年ぐらい経つと思います。

全量売電でやっていて、災害時には切り替えて自家消費させました。

 

———切り替え作業はすぐできましたか?

そうですね、教わりながらでしたが。特に問題はありませんでした。

 

太陽光を導入したキッカケ・導入に至るまでのプロセス

———今回太陽光を設置したキッカケは何でしょうか?

やはり電気代の高騰ですね。使用量は変わっていないのに、

料金だけが昨年と比べて1.5倍近く上がっていっていました。

 

———使用量が多いと、電気代の高騰の影響は強く受けてしまいますよね。

次に社内でどういった話をしたか等、太陽光を実際に導入に至るまでのプロセスについて、お伺いしてもよろしいでしょうか。

そうですね、うちは、規模的には中小規模の農場なので、

自分と、取締役の奥さんで話をして、電気代がこれからまた上がっていくという話だったので、

うちにある浄化槽という設備だけでも相当な金額になることが分かったので

設置には前向きでいろいろな業者さんとも話をしました。

———サンエーから太陽光の施工が出来ると確認が出来た後、

施工以外で導入への課題はありましたか?

やはり、一番大変だったのは自己資金で導入するのが難しいという問題に直面したことでした。

今回、なかなか金額的にも折り合いがついていませんでした。

そうしたらちょうど千葉県で「千葉県脱炭素化促進緊急対策事業補助金」が出て、

2/3 の補助を受けられるということで、「やるしかないな」と決心しました。

うちの税理士さんとも話をしたのですが、

やはり自己資金でやるのにはメリットがない感覚だったので、

補助金が出た時には、やり時だという話になりました。

 

———やはり補助金が出る・出ないというのは大きく影響してくるものですよね。

(出ると出ないではやはり) 違いますね。

また、当時千葉県で自家消費型の太陽光を導入するのが前例がなかったので、

申請関係は特に自治体の関係者の方が困っているように思いました。

 

導入時の心配事

———太陽光設置後は電気代の削減が目に見えて感じていただけましたが、逆に設置後に気づいた心配事はありますでしょうか?

今のところは、サンエーさんに設置いただいた所は下に雑草が生えないようシートも張ったんですよ。

なので、草が生えてしまうといったこともないですし、

これから管理していく中でやはり設置した場所が畑なので、

砂埃がかぶって発電量が下がってしまうのではないかとか、

そういうのが心配ではありますよね。

ただ、うちの周りが、野立ての太陽光だらけで、

中には洗浄ホースで流している所もありますのでやってみようと思います。

これからの畜産業に期待すること

———これからの畜産業に期待することはありますか?

畜産業は今すごく飼料高に見舞われています。

中国を始めとする諸外国に、日本が完全に買い負けしてしまっているのです。

それで、2年ぐらい前からどんどん飼料が上がっていって、

円安の影響もあって今までよりも2倍近く高騰しちゃっています。

今一番大変なところだと思っているんですけど、うちはそれこそコストの削減に力を入れています。

リキッドフィーリングと呼ばれる、エコフィード、

食品残渣を液状にした飼料を、会社を設立してすぐ辺りから採用していて、

それを今豚に与えています。

大体それを 30 ㎏ぐらいの時から使っているのでコストは安く抑えているんですよ。

中川ファーム様 これからの展望

———では最後の質問になるのですが、中川ファーム様の今後行っていきたいことや、今後の展望を教えていただけますでしょうか。

うちは今、日本人の 33 歳の者が一人従業員として在籍していて、

あともう一人は外国人の実習生の人が一人いるんですけど、

自分は今、今年でちょうど 50 歳なんですよね。

企業としては若い企業かもしれないんですけど、

やはりもう一人ぐらい従業員を入れて、

なるべく早くバトンを渡していきたいとは思ってるんですよね。

あとは先程言ったリキッド飼料をうまく活用しながら、生産性を上げていきたいです。

今実は養豚場が千葉市で一軒しかなくなってしまったんですよね。

うちが最後の砦というか、そんな感じなんですよね。

 

———やはりそれはこの情勢全体の影響ですか?

「エサ代」ですね。今、酪農家さんが特になんですけど、

本当すごい勢いで離農が始まっていて。

 

———今は今後の展望も踏まえていかに、どこで経費を削減していくかというのが重要なんですね。

そうですね。「売り上げを伸ばす」ことを考えるのではなくて、

どこで経費を削減していくかを考えることが経営の中心となっています。

価格転嫁っていう、どこの業種でも難しい問題があると思います。

それはやはり養豚業でも同じことで、売り上げを伸ばすということよりかは、

どこで経費を落としていくかっていうところで、

この向かい風の情勢を乗り切ることを考えています。

今は上手く電気の問題と、飼料の問題は解消ができてきていると思います。

中川ファーム様は現在、売り上げを伸ばすことではなく、

経費の削減という経営方針で事業を進めており、

太陽光発電の設置に踏み切りました。

 

道路を跨いで野立てに立てた自家消費型の太陽光を浄化槽等に繋ぐという

やや特殊な施工を要しましたが、問題なく電気代の削減に繋がっていました。

中川様、お忙しい中取材にご協力いただき、ありがとうございました。

 

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