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SDGsとは?17の目標を解説!

「SDGs」という言葉は近年かなり耳にすることが増えてきました。

しかし、聞いたことがあるだけでそれを意識的に実践している人は、日本はほかの先進国と比べても少ない傾向にあります。今回はSDGsの17の目標について解説していきます。

SDGsとは

SDGsは”Sustainable Development Goals”の略称です。日本語に訳すと「持続可能な開発目標」という意味で、読み方は「エス・ディー・ジーズ」です。

SDGsは、先進国・途上国すべての国と人々を対象に、主に経済や環境といった側面のバランスがとれた社会を目指す世界共通で目指すべき目標として、17のゴールとその課題ごとのターゲットから構成されます。

それらは、貧困や飢餓から環境問題、経済成長やジェンダーに至る広範な課題を網羅しており、豊かさを追求しながら地球環境を守り、そして「誰一人取り残さない」ことを強調し、人々が人間らしく暮らしていくための社会的基盤を2030年までに達成することが目標とされています。

 

持続可能な開発目標とは

SDGsが指す、「持続可能な開発目標」というのは何でしょうか?

簡単に言うと「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標のことです。
※「持続可能な」という部分は、「人間の活動が自然環境に悪影響を与えず、その活動を維持できることを意味しています。(改善する動きを)長期間に渡って、実施し続けられる」という意味です。

 

「持続可能な」とは、地球や社会の環境が将来にわたって維持されることを指しています。たとえばガソリンで走る車は、やがて枯渇する石油燃料を使っていること、

CO2排出により地球環境にダメージを与えていることにより「持続可能」とはいえません。つまり、ガソリン車を減らして他のエネルギーで走る車を推進することが

「持続可能な開発」の一例ということになります。

 

SDGsが注目される理由

SDGsが注目される理由は以下の通りです。

 

世界的な課題に取り組むため

SDGsは、世界的な課題に取り組むために設定されています。より持続可能な社会を実現するために、地球上のあらゆる問題に対処し、人々のライフスタイルやビジネスの在り方を見直す必要があります。SDGsはこのような問題に集中的に取り組みを進めるための枠組みとして注目されています。

 

ビジネスにおいても注目される

SDGsは、国家だけでなく企業においても、社会的責任を果たすために注目されています。企業においても、SDGsに基づいた企業活動を行うことで、資源の消費削減や社会的課題の解決とともに、グローバル市場での競争力向上にも寄与することができます。

 

個人レベルでも気軽に参加可能

SDGsは、個人レベルでも容易に参加可能な取り組みであり、日常生活の中でSDGsに沿った行動を取ることで、より良い未来の実現に力を貸すことができます。SDGsが注目される理由の一つに、その取り組みの幅広さと、個人・企業・国家のいずれにおいても参加しやすいことが挙げられます。

 

以上、SDGsが注目される理由には、グローバルな課題への取り組み、ビジネスにおいても注目される枠組み、個人レベルでの参加しやすさなどがあります。

多くの人々がSDGsに関心を持つことで、より持続可能な社会を実現するための取り組みが広がっていくことを期待されています。

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SDGsの17の目標とは

SDGsには17もの目指すべき目標があります。それぞれについて解説をしていきます。

 

目標1「貧困をなくそう」

目標1「貧困をなくそう」は、あらゆる場所で、あらゆる形態の貧困に終止符を打つことを目標としています。

貧困には、所得だけでなく、健康、教育、社会保障など、さまざまな次元があります。

世界では、10人に1人が極度の貧困(1日1.25ドル未満で生活する人)に苦しんでいます。日本でも、相対的貧困率(所得の中央値の半分以下で生活する人の割合)が15.7%と高い水準にあります

 

目標2「飢餓をゼロに」

目標2「飢餓をゼロに」は、飢餓を終わらせるために掲げられた目標です。

食料の安全保障や栄養不足の改善を実現し、持続可能な農業を促進することが目的です。

世界では、8億人以上が飢餓に苦しみ、20億人以上が栄養不良に悩んでいます。

日本でも、食品ロスや食糧危機、農業の高齢化など、食料に関する課題があります

 

目標3「すべての人に健康と福祉を」

目標3「すべての人に健康と福祉を」は、あらゆる年齢のすべての人々の健康的な生活を確保し、福祉を促進するために掲げられた目標です。

 

世界では、感染症や母子死亡率、非感染性疾患など、さまざまな健康上の課題があります。日本でも、高齢化や医療費の増加、メンタルヘルスや生活習慣病など、健康や福祉に関する問題があります

 

目標4「質の高い教育をみんなに」

目標4「質の高い教育をみんなに」とは、すべての人が公平に質の高い教育を受けられるように、生涯学習の機会を促進するために掲げられた目標です。

世界では、約2億6000万人の子どもや若者が学校に通えない状況にあります。日本でも、学校に行けない子どもや教育格差、教育の質や多様性など、教育に関する問題があります。

 

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」

目標5「ジェンダー平等を実現しよう」とは、性別による不平等をなくすための目標です。世界では、女性や女の子が暴力や差別、貧困などにさらされている状況があります。

日本でも、女性の政治参画や経済活動、教育や健康などに関する課題があります。

 

目標6「安全な水とトイレを世界中に」

目標6「安全な水とトイレを世界中に」とは、すべての人が安全に管理された水と衛生施設(トイレ)を持続的に利用できることを示したものです。

世界では、水不足や水汚染、トイレの不備などにより、多くの人が健康や生活に影響を受けています。

日本でも、水資源の保全や水環境の改善、水災害の対策などに関する課題があります。

 

目標7「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」

SDGs目標7は「エネルギーをみんなに、そしてクリーンに」というテーマで、すべての人々に安価かつ持続可能な近代的エネルギーへのアクセスを確保することを目指しています。この目標には、再生可能エネルギーの普及やエネルギー効率の向上、エネルギー関連のインフラや技術の開発などが設定されています。

 

エネルギー関連のインフラや技術とは、エネルギーの生産、輸送、消費を効率的かつ安全に行うための設備やシステムのことです。

例えば、再生可能エネルギーの発電所や送配電網、電力の需要と供給を最適化するスマートグリッドやスマートメーター、電気自動車や水素エネルギーなどがあります。

 

目標8「働きがいも 経済成長も」

SDGs目標8は「働きがいも経済成長も」というテーマで、環境と両立しうる持続的な経済成長と、すべての人々の完全かつ生産的な雇用と働きがいのある人間らしい雇用を促進することを目指しています。

この目標には、経済成長率や労働生産性の向上、若者や女性などの雇用機会の拡大、安全で安定した労働環境の確保、人身売買や強制労働の撲滅などのさらに細かい目標が設定されています。

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目標9「産業と技術革新の基盤をつくろう」

SDGs目標9は「産業と技術革新の基盤をつくろう」というテーマで、暮らしを支える強靭なインフラを構築するとともに、技術革新で新たな価値を作り、持続可能な産業を構築することを目指しています。

この目標には、インフラの開発やアクセスの改善、産業化の促進や多様化、研究開発やイノベーションの支援、インターネットの普及や利用の拡大など、8つのターゲットが別途設定されています

 

目標10「人や国の不平等をなくそう」

SDGs目標10は「人や国の不平等をなくそう」というテーマで、世界中の人々が等しく平等であり、国家間の差別なども撤廃することを目指しています。

この目標には、所得や資産の格差の縮小、社会的・経済的・政治的な分野での差別の排除、移民や難民の権利の保護、開発途上国の貿易や援助の拡大など、10個のターゲットが設定されています。

 

目標11「住み続けられるまちづくりを」

SDGs目標11は「住み続けられるまちづくりを」というテーマで、都市の文化や生産性、社会開発などを支えるとともに、気候変動や災害などのリスクに対応できるレジリエントな都市を目指しています123。この目標には、住むのに十分で安全な家に住めるようにする、公共交通機関や公共施設へのアクセスを向上させる、都市の環境や文化遺産を保護する、都市計画や管理に住民や市民社会を参加させるなど、10個のターゲットと3個の方法が設定されています。

 

目標12「つくる責任 つかう責任を」

SDGs目標12は「つくる責任、つかう責任」というテーマで、物の生産や消費に関するさまざまな課題を解決することを目指しています。

この目標には、食料の廃棄やロスの削減、持続可能な生産や消費の促進、化学物質や廃棄物の管理や削減、公共調達や教育などで持続可能な消費の意識を高めるなどが設定されています。

 

目標13「気候変動に具体的な対策を」

SDGs目標13は「気候変動に具体的な対策を」というテーマで、温室効果ガスの排出を減らし、気候変動とその影響に対応するための緊急の行動を促しています。

この目標には、気候関連災害や自然災害に対する強靱性や適応能力の強化、気候変動対策を国別の政策や戦略に組み込む、気候変動に関する教育や啓発活動の推進、気候変動に関する国際協力や財政支援の拡大など、5個のターゲットが設定されています。

 

目標14「海の豊かさを守ろう」

SDGs目標14は「海の豊かさを守ろう」というテーマで、海や海洋資源の持続可能な利用と保全を目指しています。

この目標には、海洋汚染の防止や削減、生物多様性の保護や回復、過剰な漁業や違法な漁業の規制や廃止、沿岸国の海洋資源の利用や管理の支援、海洋科学や技術の発展や普及など、10個のターゲットが設定されています。

 

目標15「陸の豊かさも守ろう」

SDGs目標15は「陸の豊かさも守ろう」というテーマで、陸域生態系と内陸淡水生態系の保全と持続可能な利用を目指しています。

この目標には、森林の管理や砂漠化への対処、土地の劣化や生物多様性の損失の防止や回復、在来種や絶滅危惧種の保護や復元、違法な野生生物の取引や密猟の防止や撲滅、生物多様性に関する知識や教育の普及などが設定されています。

 

目標16「平和と公正をすべての人に」

SDGsの目標16は「平和と公正をすべての人に」というテーマで、世界の平和と公正さの達成を目指しています。目標16には、暴力や紛争の減少、子どもの権利の保護、法の支配の確立などが挙げられています。

目標16の達成には、政府や市民社会、企業や個人など、様々な立場の人々の協力が必要です。

 

目標17「パートナーシップで目標を達成しよう」

SDGsの目標17は「パートナーシップで目標を達成しよう」というテーマで、SDGsの他の16の目標を達成するために必要な協力や支援を促進することを目指しています。目標17には、貿易や技術、資金やデータなど、様々な分野に関する19のターゲットがあります。

目標17の達成には、政府や国際機関、市民社会、企業や個人など、多様なステークホルダーの参加と連携が必要です。

 

まとめ

私たちができるSDGsの活動の一つに、クリーンなエネルギーを使うことがあります。

現在日本は火力発電に依存しており、火力発電は二酸化炭素を多く排出してしまいます。

また、火力発電の際に用いる燃料の輸送費用が現在高騰している関係から、電気代に含まれている燃料調整費が上昇しています。

 

太陽光発電はSDGsの取り組みに大いに貢献することができ、かつ日々の生活を圧迫している電気代を削減できるポテンシャルもあります。

 

もし少しでも太陽光発電に興味をもった方は、下記のリンク先を参考にしていただけると幸いです。

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この記事を書いた人

本田陸

本田陸

株式会社サンエー マーケティング部所属。2022年より企業向けの環境に関するコラムの執筆を開始しました。マーケティングの分野に関して、中学校での職業講話に登壇させていただきました。脱炭素化社会の構築に向けて、環境に関する情報を発信しております。趣味は筋トレとオンラインゲームで、社内のe-sports部で社会人向け大会にも出場しました。